自費診療におけるGLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬の使用について

注意事項

美容目的の治療はお断りいたします。

当院では、すべての患者様にご希望通り処方することはございません。
医学的・倫理的に妥当であると判断される症例に対して、適切な管理を実施した上で処方を行います。

GLP-1受容体作動薬・GIP/GLP-1受容体作動薬(マンジャロ等)の処方方針

マンジャロやウゴービなどの使用に関しては、以下の条件を満たす方が対象となります。

📌 BMI 25以上の肥満が第一条件
📌 適切な食事療法・運動療法を実施しても体重減少が達成できない方
📌 肥満により健康リスク(脳血管障害や心筋梗塞など)が懸念される方

当院は保険診療を主とする医療機関であり、自由診療のみを行う美容皮膚科・美容外科とは異なります。
美容目的の処方は一切行っておりません。

肥満治療の目的について

現在、肥満症に対する保険診療適用の薬剤(ウゴービ・ゼップバウンド等)は処方方法が限られており、適用外となる方も多い のが現状です。これまで、そのような患者様に対しては「食事・運動療法」を強く指導し、生活習慣の改善を促してきました。

しかし、人類の進化の過程を考えると、体重を減らすことは生物学的に困難な側面があり、現在の保険診療では有効な介入手段が限られています。

肥満症のある人が減量しようとする時、体内では下図のような生物学的適応が生じることが報告されています1,2)

このような生物学的適応により、肥満症のある人の体重減少とその維持は、生活習慣への介入だけでは不十分な可能性もあることが報告されている1,4)

このような状況の中、「患者様が痩せないから仕方がない」と対応を見送っているうちに、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や心筋梗塞といった重大な血管イベントが発生すれば、患者様ご本人だけでなく、ご家族の人生にも大きな影響を及ぼす可能性があります。そうしたリスクが明らかであるにもかかわらず、適切な対策を講じないことは、医療従事者として看過できない倫理的課題ではないか?と考えます。

そのため当院では、医学的に妥当な症例(肥満症や肥満など)に対し、保険診療ではカバーしきれない領域を自由診療として補完する ことを目的としています。

当院が想定する対象患者

当院が想定する対象患者は、「BMI>25 で、このままでは脳血管障害や心筋梗塞などの重大な健康リスクが高まる中年男性・女性」 です。

❌ 「モデル体型になりたい」
❌ 「楽してダイエットしたい」
このようなお考えの方は、当院の対象ではございません。

マンジャロ処方に関する条件

当院でマンジャロを自由診療として処方するためには、最低でも以下の条件を満たしていただく必要があります。

BMI>25の男女
✅ 適切な食事・運動療法の実施をお約束いただける方
✅ スマホ連動のヘルスケアアプリのデータ提出にご協力いただける方
✅ 過去に実施された健康診断結果をご提出いただける方
✅ マンジャロ開始後、内科クリニックを受診し、血液検査を実施、結果を提出できる方
✅ 不要になった時点で処方を終了することにご理解いただける方

ご予約状況について

当院の自由診療では、本来の対象となる患者様への処方を優先しております。
しかし、統計上、当院の予約の7~8割が「20〜30歳の女性のすでに痩せている」の方 となっており、本来の対象とする方への診療機会が十分に確保できていない状況です。

大変申し訳ございませんが、医学的に妥当な症例に対し、安全に処方できる体制を維持するため、当院の方針と異なる患者様への診療はお断りさせていただく場合がございます。

引き続き、患者様にとって医学的に意義のある自由診療を提供できるよう努めてまいります。
何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

(クレジットカードの事前請求は2025/02/23より中断しました)

  1. Hall KD, et al. Med Clin North Am. 2018: 102(1): 183-197
  2. Sumatran P, et al. NEJM. 2011: 365(17): 1597-1604
  3. Isaacs S. MedCentral. Updated April 5. 2021. Accepted Oct 17: 2024
  4. Apovian CM, et al. J Clin Endocrinol Metab. 2015: 100(2): 342-362

マンジャロの投与方法

マンジャロの主な副作用・注意点

嘔気、嘔吐、ムカつきなど → 水分摂取を怠らないようにしましょう。脱水や腎機能障害を生じる場合があります。1週間近く食事が取れない場合には医療機関受診し、点滴などを受ける必要がある場合があります。

低血糖 → 食事を取れていない時に、震え・全身倦怠感・冷や汗・動悸・意識障害などを呈した場合には糖分摂取をしましょう。改善ない場合は医療機関受診し、糖分補充を受ける場合があります。

急性膵炎 →報告例は少ないですが、致命的な副作用として知られています。激しい腹痛・背部痛を生じます。放置すると命に関わることがあり、必ず医療機関受診を。

これら以外にも副作用は知られています。詳細はこちらを参照してください。

・これらの影響で医療機関を受診された場合、医薬品副作用被害救済措置の適応にならない可能性が指摘されています。


料金

料金はお薬代と送料のみです。診察料は無料です。

〜2025年6月

  • 2.5mg:14,000円(税込)・・・1本あたり3,500円(税込)
  • 5mg:24,000円(税込)・・・1本あたり6,000円(税込)
  • 7.5mg:36,000円(税込)・・・1本あたり9,000円(税込)
  • 10mg:52,000円(税込)・・・1本あたり13,000円(税込)
  • 12.5mg:64,000円(税込)・・・1本あたり16,000円(税込)

2025年7月〜

  • 2.5mg:18,000円(税込)・・・1本あたり4,500円(税込)
  • 5mg:30,000円(税込)・・・1本あたり7,500円(税込)
  • 7.5mg:42,000円(税込)・・・1本あたり10,500円(税込)
  • 10mg:ご相談
  • 12.5mg:ご相談

※最低2本分(1箱)からのご案内になります。

ヤマトによるクール便での配送になります。
原則診察日の翌日発送、翌々日到着となります(土日・祝を除く)。

<マンジャロ2.5〜5.0mg:2ヶ月分まで>
北海道・東北エリア:3000円
関東・信越エリア:2500円
関西・中部・北陸エリア:2000円
四国・中国・九州エリア:1500円

<マンジャロ7.5mg以上 あるいは3ヶ月分以上の処方希望>
上記に+500円



ご利用の流れ

  1. 上記ご予約フォームり必要事項を記入の上、オンライン診療のご連絡
  2. 医師による診療と処方
  3. クール便でお届け