ご家族の気づきが診療につながります
「最近、同じことを何度も聞くようになった」「約束を忘れることが増えた」「財布をよくなくす」「道に迷って帰れなくなった」──こうしたご家族からの気づきが、認知症診療の第一歩になります。当院では、毎週金曜日の神経内科専門医外来で、物忘れ・認知症の診断と治療に対応しています。
認知症は「種類」によって治療方針が異なります
認知症と一口に言っても、アルツハイマー型認知症(最も頻度が高い)、レビー小体型認知症(幻視、パーキンソン症状を伴う)、前頭側頭型認知症(人格変化・行動異常)、血管性認知症(脳梗塞・脳出血の後遺症によるもの)など、原因となる病気は様々で、タイプによって治療方針が大きく変わります。正確な鑑別診断のためには、問診・診察に加えて、画像検査(CT/MRI)と認知機能検査を組み合わせた総合的な評価が必要です。
また、一見「認知症」に見えても、治療によって改善しうる状態(Treatable dementia)が含まれていることがあります。甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、うつ病による「仮性認知症」など、見逃せば進行してしまう原因も含まれているため、専門医による鑑別が不可欠です。
当院での診察の進め方
- 問診:ご本人・ご家族から、いつ頃からどのような症状があるかを丁寧に伺います。
- 認知機能検査:HDS-R(改訂長谷川式)、MMSE、MoCA-Jなどを組み合わせて、記憶・注意・遂行機能などを評価します。
- 血液検査:甲状腺機能、ビタミンB12、葉酸、梅毒、HIVなど、原因疾患のスクリーニングを行います。
- 画像検査:まず院内のCTで脳萎縮・脳血管障害・水頭症などを評価します。必要に応じて連携医療機関でMRI・脳血流SPECT・アミロイドPETを実施します。
当院で対応可能な治療
- コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン)、NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)など、従来型の認知症治療薬の処方・調整
- 抗アミロイドβ抗体薬(レカネマブ/レケンビ®、ドナネマブ/ケサンラ®)の適応判定・導入:早期アルツハイマー病(MCI〜軽度認知症)で、画像検査・そのほか各種条件を満たす方に対し、愛媛大学病院と連携して導入します。
- 周辺症状(BPSD)への対応:不眠、妄想、徘徊、興奮などへの薬物療法と、ご家族への生活面のアドバイス
- リハビリテーション併用:併設のデイケアでの認知機能維持プログラム
進行期の生活サポート
認知症が進行して在宅生活が難しくなった場合、医療法人さくら会が運営するグループホーム菜の花・持田のいえへの入所もご相談いただけます。外来から入所まで、切れ目なくサポートします。
受診のご案内
物忘れ・認知症のご相談は、毎週金曜日の神経内科外来へ。予約は不要です。ご家族のみでのご相談も承ります。本人が受診を嫌がる場合も、まずはご相談ください。
TEL:089-964-7787(代表)
〒791-0211 愛媛県東温市志津川89-3/駐車場10台完備
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