「分子標的薬」が治療の選択肢を広げています
重症筋無力症(Myasthenia Gravis:MG)は、神経と筋肉のつなぎ目(神経筋接合部)が、自分自身の抗体によって攻撃されてしまう自己免疫疾患です。眼瞼下垂(まぶたが下がる)、複視(ものが二重に見える)、嚥下障害(飲み込みにくい)、四肢や体幹の筋力低下、呼吸筋の障害などが、使うと悪化し、休むと回復するという特徴的な経過で現れます。
かつては治療の選択肢が限られていましたが、近年、分子標的薬の登場により治療は大きく進歩しました。当院の金曜神経内科外来では、重症筋無力症の診断から、最新の分子標的薬を含む治療の導入・維持までを、大学病院と連携しながら地域で継続していただけます。
かつては治療の選択肢が限られていましたが、近年、分子標的薬の登場により治療は大きく進歩しました。当院の金曜神経内科外来では、重症筋無力症の診断から、最新の分子標的薬を含む治療の導入・維持までを、大学病院と連携しながら地域で継続していただけます。
こんな症状はご相談ください
- 夕方になるとまぶたが下がる、朝は開いているのに夕方になると開けづらい
- ものが二重に見える、日によって見え方が違う
- 食事の途中で飲み込みにくくなる、むせる
- 顔の表情が作りにくい、話が続くとろれつが回りにくくなる
- 手足のだるさが、休むと軽くなるが、動くとまた重くなる
- 疲れると息苦しさを感じる(重症時)
当院での診療の進め方
- 問診・神経学的診察:筋力の日内変動、易疲労性を丁寧に評価します。
- 血液検査:抗アセチルコリン受容体抗体(AChR抗体)、抗MuSK抗体などの自己抗体を測定します。
- 電気生理学的検査・画像検査:反復刺激試験、単線維筋電図、胸腺腫の有無を評価するための胸部CTなどを、必要に応じて連携施設で実施します。
- エドロホニウム試験等の補助診断を必要に応じて行います。
当院で対応可能な治療
従来型の治療
- コリンエステラーゼ阻害薬(メスチノン®等)による対症療法
- 副腎皮質ステロイド(プレドニン等)による免疫抑制
- 免疫抑制薬(タクロリムス、アザチオプリンなど)
- 胸腺摘出術の適応判断(手術は連携施設で実施)
分子標的薬(新規治療)
- エフガルチモドα(ウィフガート®)/ロザノキシズマブ(リスティーゴ®):FcRn(Fc受容体)を阻害することで、病因となるIgG抗体を減少させる薬剤。全身型MGに対して承認されています。
- エクリズマブ(ソリリス®)/ラブリズマブ(ユルトミリス®):C5補体阻害薬。抗AChR抗体陽性の全身型MGで従来治療に反応不十分な患者さんが対象です。
急性増悪時(クリーゼ)への対応
- 血液浄化療法(血漿交換・免疫吸着療法)や免疫グロブリン大量療法(IVIg)が必要な場合は、愛媛大学病院等の連携施設へ速やかに紹介します。
※ 分子標的薬の適応判定・保険適用条件は薬剤ごとに異なります。患者さんの抗体タイプ、重症度、既治療歴などを総合的に評価のうえ、最適な選択肢をご提案します。難病申請も必要になります。
維持期の地域フォロー
治療が安定した後は、大学病院まで通院せずとも、当院の金曜神経内科外来で維持期の管理(定期投与、効果判定、副作用モニタリング、合併症予防)を継続することが可能です。必要に応じて連携施設へご紹介します。
受診のご案内
重症筋無力症の診断・治療のご相談は、毎週金曜日の神経内科外来へ。他院での治療歴がある方は、これまでの診療情報提供書・検査結果をぜひご持参ください。
TEL:089-964-7787(代表)
〒791-0211 愛媛県東温市志津川89-3/駐車場10台完備
〒791-0211 愛媛県東温市志津川89-3/駐車場10台完備