ウゴービ・ゼップバウンドを
保険診療で使える条件
対象となる方と医療機関の要件
対象となる方の条件
ウゴービとゼップバウンドで、次の条件は共通です。すべてを満たす必要があります。
- 高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つ以上と診断され、その病気に対して薬による治療を受けていること
- BMIが35以上であること、またはBMIが27以上で、肥満に関連する健康障害が2つ以上あること
- 処方を受ける医療機関で、食事療法と運動療法の計画にもとづく治療を6か月以上続けても、十分な効果が得られないこと。この間に、2か月に1回以上、管理栄養士の栄養指導を受けていること
肥満に関連する健康障害として、指針には次の11項目が挙げられています。耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患、肥満関連腎臓病です。
使える期間と続け方
- 使える期間は最長で、ウゴービが68週間、ゼップバウンドが72週間です。
- 始めてから毎月、体重や血糖・血圧・脂質を確認し、3〜4か月使っても改善の傾向がなければ中止します。
- 使っている間も、食事療法と運動療法を続け、2か月に1回以上の栄養指導を受けます。
- 十分に体重が減った場合は、期間の終わりを待たずに中止を考えます。
処方できる医療機関の条件
保険で処方できるのは、次のような条件を満たす医療機関に限られます。
- 内科、循環器内科、内分泌内科、代謝内科、糖尿病内科のいずれかを標榜していること
- 日本循環器学会・日本糖尿病学会・日本内分泌学会のいずれかの専門医が常勤していること
- これらの学会の教育研修施設に認定されていること
- 常勤の管理栄養士がいて、栄養指導を行える体制があること
医師の経験年数などの要件もあります。くわしくはウゴービの保険診療における施設基準と医師要件をご覧ください。
肥満症のほかに使える病気
添付文書では、肥満症のほかに次の使い方も認められています。
- ゼップバウンド:中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(BMIが27以上の場合)
- ウゴービ:肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(中等度または高度の線維化がある場合)
それぞれに別の指針があり、対象となる方の条件も異なります。
保険の条件に当てはまらない場合
持病がない、6か月の食事療法を受けられる医療機関が近くにない、といった理由で保険の条件に当てはまらない方もいます。その場合は、全額自己負担の自由診療という選択肢があります。当院は保険診療でのウゴービ・ゼップバウンドの処方は行っておらず、自由診療のオンライン診療で肥満症の治療に対応しています。ゼップバウンドは、当院の自由診療でも採用を予定しています。自由診療でも、BMIや持病、飲んでいる薬をうかがったうえで、医学的に妥当と判断した方にだけ処方します。痩身や美容を目的とした処方は行っていません。
Q. BMIは30ですが、高血圧などの持病はありません。保険で使えますか?
A. 指針では、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、薬による治療を受けていることが条件です。これらの持病がない場合、保険の対象にはなりません。
Q. ほかの医療機関で受けた食事療法の期間も数えられますか?
A. 指針では、薬を処方する医療機関で6か月以上の治療を行うこととされています。受診する医療機関にご確認ください。
Q. 近くの内科で処方してもらえますか?
A. 上の条件を満たす医療機関に限られます。受診の前に、ウゴービやゼップバウンドの保険診療を行っているかを医療機関にお問い合わせください。
出典:ウゴービ皮下注・ゼップバウンド皮下注 添付文書(PMDA 医療用医薬品情報)、厚生労働省「最適使用推進ガイドライン セマグルチド(遺伝子組換え)(肥満症)」(令和8年6月改正)、同「チルゼパチド(肥満症)」(令和8年5月改正)。内容は2026年10月時点のものです。
受診をご検討の方へ
池川内科・神経内科(愛媛県東温市)では、自由診療の肥満症治療をオンライン診療で全国に対応しています。条件に当てはまるかどうかも含めて、診察でご相談いただけます。