手足のしびれ、放置していいもの・いけないもの

手足のしびれ、放置していいもの・いけないもの
「しびれ」にはいろいろな種類がある
医学的には「しびれ」はひとくくりにできない、幅広い症状の総称です。主に以下の3つに分けて考えます。
- 感覚異常:触れているのにジンジン・ピリピリする、感覚が鈍い、焼けつくような感じ
- 運動障害:力が入りにくい、箸が使いづらい、つまずく、物を落とす
- 異常感覚:触れていないのにムズムズ、虫が這うような感じ、ザワザワする
これらは神経のどこに問題があるかで起こり方が変わるため、診察では「どのような感覚のしびれか」「どこからどこまでの範囲か」を詳しく伺います。
しびれの主な原因
しびれの原因は多岐に渡りますが、代表的なものは以下のとおりです。
- 脳の病気:脳梗塞、脳出血、脳腫瘍(片側・急に起こる)
- 脊髄・神経根の病気:頸椎症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症
- 末梢神経の病気:糖尿病性神経障害、手根管症候群、肘部管症候群、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)
- 栄養・代謝の異常:ビタミンB12欠乏、甲状腺機能低下
- 免疫の異常:ギラン・バレー症候群、血管炎性神経障害
- 薬剤・お酒:抗がん剤、長期飲酒による多発神経障害
つまり、しびれから「病気の種類」と「どの神経が障害されているか」を絞り込むことが、診療の第一歩になります。
特に注意すべき「危険なしびれ」
⚠️ このしびれはすぐに受診を
- 片側だけに急に起こったしびれ(脳卒中の可能性)
- しびれと同時に ろれつが回らない/口の片側が下がる/視野が欠ける
- 力が入らない/歩きにくい/階段が下りにくい
- しびれが 数日〜数週間で広がっている
- 排尿・排便のコントロールが悪くなってきた
- 糖尿病をお持ちで、足の感覚が じわじわ鈍く なってきた
受診しても「大丈夫だった」でOKです
一方で、しびれの多くは 命に関わらないタイプ です。正座のあとのしびれ、寝ている姿勢で腕を圧迫したあとのしびれ、冷えや疲労でのしびれ、軽度の頸椎症によるしびれなど、経過をみれば問題ないケースも多いのです。
大切なのは「これは大丈夫なしびれか、危険なしびれか」を 自己判断せずに区別してもらうこと。早く受診して「様子を見ていいタイプ」と分かれば、それだけでも安心の価値があります。
当院での診療の流れ
毎週金曜日の脳神経内科外来(予約不要)で、脳神経内科専門医がしびれの診療を行っています。
- 問診:いつから、どの範囲に、どんなしびれか/既往症/服用薬
- 神経学的診察:感覚・筋力・反射・歩行を系統的に評価(これが診断の要)
- 血液検査:糖尿病、ビタミンB12、甲状腺機能、自己抗体など
- 画像検査:必要に応じてCT、連携医療機関でMRI
- 神経伝導検査・筋電図:末梢神経障害を疑うときは連携先で実施
結果を総合して、治療が必要かどうか、必要な場合はどんな治療が適切かを一緒に決めていきます。
糖尿病をお持ちの方は特に定期チェックを
糖尿病による神経障害(糖尿病性神経障害)は、しびれの原因として 最も頻度が高いものの一つです。初期は「足の裏がジワジワ鈍い」「靴下の上にもう1枚履いているような感じ」といった、気づきにくい症状から始まります。
放置すると、傷の痛みを感じなくなり、足潰瘍・壊疽へ進展するリスクがあります。糖尿病をお持ちの方は、年1回の神経診察を強くお勧めします。
まとめ
しびれは「大丈夫なもの」と「危険なもの」が混在する症状です。迷ったら専門医にご相談いただくのが最も安心です。愛媛県東温市の池川内科・神経内科では、脳神経内科専門医が丁寧に原因を整理し、必要な治療につなげます。
📞 しびれが気になる方はお気軽にご相談ください
毎週金曜日の脳神経内科外来(予約不要)
糖尿病をお持ちの方の神経チェックも承ります

