GLP-1治療中に
胃カメラや手術を受けるとき
麻酔の前に伝えてほしいこと
マンジャロ(チルゼパチド)やウゴービ(セマグルチド)を使っている方が、胃カメラや手術など、麻酔や鎮静を伴う処置を受けることがあります。そのときは、処置を担当する医療機関に、これらの薬を使っていることを必ず事前に伝えてください。理由と、休薬の考え方を説明します。
伝えてほしい理由
これらの薬には、胃の中の食べ物が腸へ送られる速さを遅くする働きがあります。そのため、決められた時間の絶食を守っていても、胃の中に食べ物が残っていることがあります。
添付文書には、これらの薬を使っている方で、手術前の絶食を守っていたにもかかわらず、全身麻酔や深い鎮静の最中に、胃の内容物が気管に入る誤嚥が起きた例が報告されていると書かれています。担当の医師があらかじめ知っていれば、絶食の時間や処置の進め方を調整できます。
伝えてほしい処置の例
- 鎮静剤を使う胃カメラ(上部消化管内視鏡)や大腸カメラ
- 全身麻酔の手術(歯科や美容外科の処置も含みます)
- 鎮静を伴う検査や日帰り手術
予約の時点で伝えておくと、前日からの食事や当日の流れについて、具体的な指示を受けやすくなります。
薬を休むかどうか
休薬が必要かどうか、どのくらい前から休むかは、処置の内容やからだの状態によって変わります。自己判断で休んだり再開したりせず、処置を担当する医療機関の指示に従ってください。休薬の指示を受けたときは、当院にもお知らせください。再開の時期や用量を一緒に確認します。
長く休んだあとに同じ量で再開すると、吐き気などが強く出ることがあります。どのくらい休んだかによっては、少ない量から始め直すことがあります。
当院へ連絡していただきたいとき
- 処置の日が決まり、休薬を指示されたとき
- 処置のあとに、いつから再開してよいか迷うとき
- 処置の前後に、吐き気や腹痛が続くとき
Q. 鎮静剤を使わない胃カメラでも伝えたほうがよいですか?
A. はい。胃の中に食べ物が残っていると、観察がしにくくなることがあります。検査の種類にかかわらず、使っている薬はお伝えください。
Q. お薬手帳に書いていないのですが、どう伝えればよいですか?
A. 自費診療の薬は、お薬手帳に記録されていないことがあります。薬の名前と、最後に打った日、用量をメモにしてお持ちください。
出典:マンジャロ皮下注アテオス 添付文書(2026年9月改訂)、ウゴービ皮下注 添付文書(PMDA 医療用医薬品情報)。